Tシャツは最も手軽なファッションである。映画「理由なき反抗」(1955・米)でジーンズに真っ白なTシャツを着こなしたJ・ディーンのファッションは、最高に格好良かった。何もデザインされていない真っ白なTシャツだったが、あれこそ究極のオリジナルTシャツだと言っても過言ではないだろう。一方、Tシャツはあくまでもカジュアルの域を脱することができずにいる面も持っている。数年前、成長著しいIT企業の代表がいつでもTシャツ姿なことに対して、世間の目が厳しかったことも記憶に新しい。しかしながらTシャツほど便利で、そして気軽にオリジナリティを出せるアイテムは少ない。シンプルな形状であるからこそ、その色とデザインによってオリジナリティが表現しやすい。学園祭やイベント等ではスタッフがオリジナルTシャツをあつらえ、その運営を盛り上げている。お揃いのTシャツを着るだけで、運営サイドのプライドと威厳と一体感が生まれるのである。近年では、PCによる画像作成ソフトや写真加工ソフトの普及により、誰でも簡単にデザインができる時代である。それをTシャツに加工する技術も進んできている。オリジナルTシャツが簡単に作れるシステムがもっと普及すれば、より個性的でファッショナブルなTシャツが現れてくるのではないだろうか。若き才能あるデザイナーも発掘できるかもしれない。